この記事では、バレエ学校やバレエ団で行われている一般的なオープンオーディションについて詳しく説明します。
バレエのオーディションには大きく分けて4つのタイプのオーディション形式が存在し、
その中でもオーソドックスなオーディションがオープンオーディションです。
バレエ団のオープンオーディションとは?
オープンオーディションとは、オーディションという言葉の中で一番皆さんがイメージしやすいオーディションの形式のことです。
バレエ団のホームページ、オーディションサイトにオーディションに関する広告が掲載され、
オーディションの参加希望者はバレエ団の指定した日時、会場(スタジオや劇場)に集まって、
バーエクササイズなどから順にクラスレッスンを進めて行き、各セクションごとに合格者、不合格者を選別されて
次々と参加者を絞り込んでいくいわゆるふるい落としの形式です。
オーディション参加者は受付でゼッケンを貰って、このゼッケン番号に応じてオーディションのグループ分けや合格者発表を行います。
THE・オーディションって感じの定番なので分かりやすいですね。
バレエ団のオープンオーディションの主な内容とは?
オープンオーディションは、バレエ団が求める条件にフィットしたダンサーをオーディションの参加者たちから見つける為に
段階的なふるい落とし(テスト)をかけていきます。
例えば、
- ステージ1:身長・ボディースタイルによる選別
- ステージ2:バーエクササイズ
- ステージ3:センターエクササイズ
- ステージ4:ジャンプエクササイズ or ポワントエクササイズ
- ステージ5:ソロVa or 指定されたレパートリー
これらのステージを突破して最後まで踊り続けた人にオーディションの合格チャンスがあります。
残念ながら各ステージを突破出来なかった人は「お疲れ様です」という言葉をかけられて終了になります。
もちろんステージ1でお疲れ様ですを言われた人は踊らずに帰らなければならない人もいます。
残酷な世界です…
バレエ団のオープンオーディションのメリット
オープンオーディションは応募条件が比較的緩い
→例えば:18歳から26歳の男女やクラシックバレエが踊れる人など応募条件が幅広い。
事前に面倒な申し込みや登録をしなくてよい
→オーディション開催の日時と会場が合っていれば突撃訪問をしてもオーディションの参加を受け付けてもらえる。
→スケジュールの予定を組立てやすく気軽にオーディションに参加できる。
バレエ団のオープンオーディションのデメリット
ライバルが多い
→応募条件が緩いということはつまり、多くの人が参加することができるので必然的にライバルが増えてしまう可能性がある。
自分の踊りのアピール時間が短い
→例えば主催者がオーディションの規模を予測できずに開催してしまい、
多くの参加希望者が会場に押し寄せて人々で会場が溢れかえる大混乱が起こることもしょっちゅうです。
運が悪いと1回のオーディションに同時に300人集まるなんてこともあります…
オーディションが終わるまでに時間がかかる
→300人で一斉にオーディションは流石に無理があるので、50人ずつのグループ分けをしたりしますが、
そうするとトタールでのオーディションの時間がかかってしまい一日潰れることも珍しくありません。
最後の方になってしまうと審査員が自分のことを見てない可能性がある
→審査員も人なので最後の方になると集中力も切れてしまい、
せっかく踊ったのに自分の踊りがどんな感じだったか忘れてしまう場合があります。
開催する前から出来レースの可能性もある
本当は合格者がすでに内定しているのに、オープンオーディションを開いて参加費用だけ回収しようとする
悪徳バレエ団のオーディションビジネスだけだったりするので、
事前に調べることをおすすめします。