バレエ団オーディションを受ける際、皆さんはある程度そのバレエ団について調べると思います。
しかし、なんとなくレパートリーやダンサーのレベルはウェブサイトやSNSなどから分かるんだけど、内部の雰囲気や職場環境はスマホの画面からは良く分からないですよね?
確かに実際に働いてみないと分からないし、感じ方は人それぞれ違うので一概に良いバレエ団かどうかなんて分からないのですが、あるポイントを見ていればなんとなくそのバレエ団のことが分かってくるコツがあるのです。
そこで、この記事ではバレエ団オーディションに応募する前にちょっと確認しておいた方が得する「気を付けるべきバレエ団の特徴と見分ける方法」についてご紹介したいと思います。
せっかくオーディションに行って、契約を貰ったのにそこがいわゆるブラック企業だったら嫌ですよね?
そこで、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
目次
気を付けるべきバレエ団の特徴
1.ビザ問題
まず、バレエ団に就職したい方がぜひ気を付けて欲しいのは就労ビザ問題です。
国内のバレエ団は何の問題もないのですが、海外のバレエ団は話が違います。
原則、日本人が海外のバレエ団で働きたい場合は、長期滞在ビザ(就労ビザ)と就労許可書が必要になってきます。
長期滞在ビザは書類がそろえば、自分で最寄りの就労予定国の領事館で発行することができるのですが、就労許可書に関しては先方のバレエ団の助けが必要になってきます。
しかし、バレエ団の事務能力が低いところや、これまでに外国人を雇ったことがないバレエ団は就労許可書の発行の仕方さえ分からないところがあるので、たとえ芸術監督から契約の話を頂いても、事務局のせいで契約の話が途中で折れたなんてことはよくあります。
さらに、そういうバレエ団は仮に無事ビザを発行して就職できた後も、健康保険や税金の書類等の問題で再度悩まされる可能性があるので、バレエ団の事務対応レベルは気を付けた方が良いと思います。
見分ける方法
- 過去に外国人、日本人を雇った経歴があるかチェック
一番簡単な方法は、バレエ団のウェブサイトなどから現在や過去に最低3人ぐらい外国人、日本人雇った経歴があるかチェックしてみてください。
3人ぐらい雇った経験があるなら、就労許可書やビザについてはなんとなく知ってると思うので安心です。
しかし、雇ったことがない場合は要注意です!
- オーディションの詳細文をチェック
バレエ団のオーディションの詳細文を見たときに、少しぎこちない片言な英文やそもそも英語で書かれてない場合は注意してください。
オーディションの詳細文は大抵の場合、バレエ団の広報部や事務局が考えて投稿している場合が多いので、英語のやりとりに慣れていないところは外国人の対応に慣れていない可能性があります。
そんなバカなと思うかもしれませんが、しかしよく考えてみればこれはそのままビザ問題に直結してしまう可能性があります。
なぜなら、外国人になれていないから…
もちろん、例外も多いのでとりあえずオーディションにメール応募して、バレエ団の返信メールから推察することもできるのでチェックしてみてください。
2.入れ替わりが激しい
ダンサーの入れ替わりが激しいと聞くと、一瞬「ポジションの競争力があるレベルが高いバレエ団」というポジティブなイメージになってしまうのですが、実際は違うこともあります。
ダンサーの入れ替わりが激しいというのはつまり、働いているダンサーがそのバレエ団の職場に不満を持って自主的に退職する事案が多いので、毎年オーディションで新しいダンサーを雇って、その都度空いた穴を補強しているということなのです。
ダンサーも生活が懸かっているので、そう簡単に自主退職はしません。
しかしそれでも、自主退職をするダンサーの数が多いバレエ団はその原因となる何かがあるということなので気を付けた方が良いです。
ダンサーが自主退職する例
- 芸術監督が鬼畜
- 給料が安い
- レパートリーが少なすぎる
- 職場のダンサーの意識が低い
見分ける方法
- 1シーズンの間に何度もオーディションを開催しているかチェック
入れ替わりが激しいバレエ団は、オーディションで新しいダンサーが入ってもその新しいダンサーが尻尾を巻いて逃げ出すなどで再度補強が必要な状況が続く「自転車操業」をしているところが多いので、1シーズンの間にオーディションを何度も開催してダンサーを集めている傾向にあります。
また、ダンサーの情報収集能力も高いので、噂で「あのバレエ団はやめておいた方がいいよ」などの話がダンサー間で周って、あえてオーディションに応募する人が少ない状況になっている可能性もあるのでその点も注意しましょう。
- コールドバレエのダンサーをチェック
特に入れ替わりの激しいのはコールドバレエのダンサー達です。
なので、コールドバレエに所属するダンサー達が一体いつから働き始めたのかチェックすると入れ替わりが激しいかどうか分かります。
例えばコールドバレエのダンサーの中で、今シーズンから働き始めた人が多い場合は、それだけで入れ替わりが激しいと分かります。
ダンサーを調べるにはウェブサイトから簡単にできるのでぜひやってみてください。
3.バレエ団のウェブサイトの作りが雑
バレエ団のウェブサイトと言えば、お客さんの集客や広報宣伝に直結する重要な分野です。
バレエ団のオーディション調べをしている人に限らず、公演の予定を調べたい方や公演チケットをオンラインで購入したい方など様々な理由でウェブサイトを検索して情報を調べます。
そんな大事な役割を果たしているバレエ団のウェブサイトの作りが雑や、サイトのリンクが切れているのにも関わらずそのまま一か月ぐらい放置し続けているバレエ団は気を付けた方が良いでしょう。
なぜなら、その仕事のクオリティーはバレエ団全体のクオリティーと比例していると言っても過言ではありません。
有名な国立バレエ団やダンスカンパニーはダンサーのレベルが高いのはもちろんですが、このウェブサイトのクオリティーも総じて高いのです。
なので、ウェブサイトの内容が中々更新しないバレエ団やそもそもウェブサイトさえ立ち上げていないバレエ団は要注意です。
見分ける方法
- 公演スケジュール
まずはウェブサイトから今シーズンの公演スケジュールをチェックしてみてください。
1ヶ月後までしか出てないのか、それとも今シーズンのスケジュールがすでに全て出ているのかでそのバレエ団のマネージメント力が分かります。
また、公演スケジュールからすぐにオンラインチケット購入のページに飛べるかどうかチェックしてみてください。
- バレエ団のレパートリー
今度はバレエ団のレパートリーページを見てみましょう。
レパートリーページが写真付きのギャラリーなどでしっかり構成されているのかどうかチェックしてみてください。
- ダンサーのページ
所属ダンサーのページが記載されているかチェックしてみてください。
もしない場合は気を付けた方が良いバレエ団でしょう。
入れ替わりが激しいので、いちいち更新がめんどくさくて放置されている可能性があります。
まとめ
この記事では3つのポイントで「気を付けるべきバレエ団の特徴と見分ける方法」についてご紹介しました。
「流石にこんな分析必要なくない?」と思われた方もいると思いますが、バレエ団は入るのも難しいのですが出るのも結構難しいです。
なので、折角就職したのにブラック企業に捕まってしまって精神をかなり削ってしまったという失敗を防ぐために、オーディション前の事前調べはあなたの将来にとってとても重要になってきます。
バレエ団オーディション攻略法パート12へ続く
⑫:私の体験談から学ぶバレエオーディションの失敗を防ぐ4つのポイント
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